元suzakuhogosyaの日記

旧京都市営朱雀乳児保育所の元保護者のブログ

子どもの権利を保育に活かそう(朱雀の保育理念と実践)

朱雀では、以下のようなチェック表を作って、理念と実践をつなぐ努力をしています。もし民間園に移管されてしまっても、このような理念と実践は継承されてほしいと思います。

―――――

子どもの権利を保育に活かそう

朱雀乳児保育

【基本的考え方】
□ 子どもであっても一人の人間として尊重しようと思っている。
□ 子どもの前でその子のことを言わない。
体罰(たたく,蹴る,押す,閉じ込めるなど)は行わない。
□ 子どもの目線に合わせて話をする。大声を出さない。遠くから呼ばない。
□ 子どもと目線を合わせてから話をする。(言葉を手渡す)
□ 子どもを叱るときは何故いけないのかわかりやすく話している。
□ 子どもと接するときは感情表現を豊かにするように心がけている。
□ 親のことや,家庭のことなどを興味本位に聞き出したりしない。
□ 自分がされたくないことは子どもにもしないようにしている。
□ 子どもを呼び捨てにしない。
□ 保育中の私語は慎んでいる。
□ 保護者との信頼関係の確立に努力している。(挨拶,対応など)

【授乳、食事に関すること】
□ 授乳は決まった大人(担当保育士)が抱いてゆっくりと飲ませている。
□ 無理やり食べ物を口に入れていない。
□ 子どものペースを無視して離乳食を口に詰め込んだりしていない。
□ 泣いている間に口に食べ物を入れたりしない。
□ 口のまわりをきれいのするときは口をふさがないで拭いている。

【排泄に関すること】
□ オムツ交換は一定の場所でしている。(交換台)
□ 交換台や保育士の手指の清潔保持に留意している。
□ オムツ交換のときは「おむつをきれいにしようね」「気持ちよくなったね」など言葉がけをしている。
□ オムツ交換のときは足を持ち上げず,お尻の下に手を入れて持ち上げ脱臼を防いでいる。
□ オムツをはずす時期は無理強いしないで発達に即して決めている。
□ 排泄の失敗は叱らない。成功したときはさり気なくほめ,大げさにしていない。

【睡眠に関すること】
□ 毎日寝る場所が決まっている。
□ 子どもの入眠後は保育土は部屋を離れず見守っている。□ 入眠しやすい環境をつくっている。
□ 眠くない子を強制的に眠らせていない。

【あそびに関すること】
□ 子どもが自発的に自分で選択してあそべる時間を十分に保障している。
□ 大人の都合で抱っこしない。気分を立て直して自分で遊べるように援助している。
□ 指差しで赤ちゃんが訴えているときは「猫がいたね」など言葉にして答えている。
□ 一人遊びをしているときは不用意に声をかけて邪魔をしない。
□ 「これであそびなさい」など指示をしない。
□ 子どもが探索活動の主体と思い,大人は探索に付き合うようにしている。
□ 泣く子どもに対して「うるさい」とか「よく泣くね」などといわない。
□ 子どもに芸をさせない,物まねやはやり言葉も言わせない。
□ 怖い人形で脅したり,怖がる言葉で脅さない。
□ 子どもの未熟さによる言葉や動作をからかったりしない。□ 十分にあそべるように発達に見合ったおもちゃを準備している。
□ 散歩のとき手を引っ張らない。

【生活面に関すること】
□ こどもができなくて困っていることに関しては,方法を具体的に丁寧に説明している。
□ 体に乱暴に触れない。肩や腕はつかまないようにしている。
□ 手をつなぐときは,保育士が差し出した指を子どもが握るまで待つ。
□ 大人の動作には言葉をつけている。「さあ,片付けるね」など。
□ 赤ちゃんを抱き上げるときは正面から,後ろや横から不意に抱き上げない。声をかけてから抱き上げている。
□ 鼻汁やよだれは声をかけてからティッシュで拭いている。

―――――