元suzakuhogosyaの日記

旧京都市営朱雀乳児保育所の元保護者のブログ

市の「独自サービス」廃止についての説明の一例とその問題点

まず、市の「独自サービス」廃止についての説明の一例。
【村上担当課長】独自サービスの見直しについてでございますが,公・民の格差が生じている実情を踏まえ,平成20年度から実施してきているものでございます。その過程において,直近では平成23年度に布おむつの提供を廃止しております。その際に並行して午睡用布団の提供廃止についても議論しており,社会福祉審議会でも報告させていただいております。以上のような経過を踏まえ,先月の各保育所の保護者説明会におきまして,各保育所長から独自サービスの見直しを平成29年度から実施させていただくことを案内させていただいております。
(2016/5/9平成28年度第1回市営保育所移管先選定部会摘録8pより)
http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/cmsfiles/contents/0000198/198029/tekiroku.pdf

問題点その1。
「公・民の格差が生じている」とあるが、2012(平成24)年、市は「布団の取扱いは,民間保育園ごとに様々であり一概には言えない。」と説明している。
(2012/3/7朱雀乳児保育所「基本方針案」保護者会説明会概要3pより)
http://blog.livedoor.jp/minkanikan/20120307suzaku.kihonhousinan.setumeikai.gaiyou.pdf
実際に、民間園の中にはふとんの無償提供をおこなっているところもある。各保育園・各家庭で保護者負担に格差が生じている実情を市はどのように踏まえているのか?

問題点その2。
2013(平成25)年には、市は「経費及び衛生面から,以前から市営保育所全体でコット(簡易ベッド)ヘの切り替えを進めているところである。その中で,移管対象保育所については,移管後の保護者負担に配慮し優先的に導入を進めている。導入について,保護者に事前に説明できていなかったことは申し訳なかった。」と説明している。
(2013/5/20移管先法人の紹介等に係る朱雀乳児保育所保護者説明会概要4pより)
http://blog.livedoor.jp/minkanikan/20130520suzaku.ikasaki.syoukai.setumeikai.gaiyo.pdf
市営保育所全体でのコットへの切り替えを途中でうちきったのかはなぜか?経費及び衛生面を後回しにしなければならない理由はなにか?導入について保護者に事前に説明すべきだったとするならば、打ち切りについても保護者に事前に説明すべきではないか?来年度移管予定の錦林保育所はコットに切り替えているが、同じ来年度移管予定の砂川保育所はまだ切り替えていないのはなぜか?砂川の保護者負担に配慮しないでコットを導入しなかったのはなぜか?

問題点その3
社会福祉審議会でも報告させていただいております。以上のような経過を踏まえ」とあるが、2013(平成26)年以降は、「児童福祉に関する事項」の調査審議は、社会福祉審議会の所掌ではなくなり、京都市子ども・子育て会議との一体的な運営がなされているはずである。しかし、京都市子ども・子育て会議では「独自サービス」廃止に関する調査審議はされていない。

問題点その4
「各保育所での保護者説明会におきまして,各保育所長から独自サービスの見直しを平成29年度から実施させていただくことを案内させていただいております」とあるが、そもそも案内の読み上げさえなかった保育所があるので、この説明は虚偽である。