元suzakuhogosyaの日記

旧京都市営朱雀乳児保育所の元保護者のブログ

聚楽保育所保護者アンケート調査結果(2014/9/19)

聚楽での京都市による保護者説明会に合わせてとったアンケート。自由記載欄には、説明会当日来られない人の質問や意見を書いてもらったものの、説明会では全く時間が足りず、次回の説明会ではこれら質問や意見に全て回答してもらうことになるはず。


聚楽保育所保護者アンケート調査結果(2014/9/19)

聚楽保育所保護者会

【アンケート回収数52件(回収率49% 全世帯数106)】

保育所の民間移管について疑問や不安がありますか?
A.ある 47/52(90%) B.ない 5/52(10%) 無回答・その他 0/52(0%)

●保護者への説明会は今回の1回だけの予定ですが、それでよいと思いますか?
A.保護者が納得できるまで十分に話し合うべき 46/52(88%)
B.1回で納得できる 3/52(6%)
無回答・その他 3/52(6%)

●今回の方針案は8月20日に発表、10月には決定となっていますが、どう思いますか?
A.決定までの期間が早すぎる 51/52(98%)
B.十分な期間だ 1/52(2%)
無回答・その他 0/52(0%)

●移管後の保育園で保育士が何人も退職されたり、子どもたちがとても不安定な状態になったりしていますが、京都市は調査も報告も検証せずに、次の移管の話をしています。どう思いますか?
A.十分に検証してから次の話をするべき 50/52(96%)
B.何もしないままでよい 0/52(0%)
無回答・その他 2/52(4%)

京都市は、民間移管の理由を、民間のほうが市営より保育士の平均勤続年数が短い(若いうちに退職する)から人件費が安くすむのでよい、といっていますが、どう思いますか?
A.民間の保育士も働き続けられるよう環境を改善すべき 51/52(98%)
B.保育士は早く退職するほうがよい 0/52(0%)
無回答・その他 1/52(2%)

●民営化すると、大勢の経験豊かな保育士が保育現場から離れ、事務職などにつくことになります。保育士不足が問題になる中で、このような人員整理(リストラ)を理解できますか?
A.できる 5/52(10%)
B.できない 46/52(88%)
無回答・その他 1/52(2%)

●この「市営保育所の今後のあり方に関する基本方針(改訂版)案」に賛同しますか?
A.賛成 3/52(6%)
B.反対 44/52(84%)
無回答・その他 5/52(10%)


【自由記載欄】

●これから少子化がすすみ1人1人の子供たちが立派な大人になっていくことが、未来をよくする唯一の確実な方法だと思います。そんな、大事な子供たちに充分なお金をかけて今までの質をおとさない保育をすることのほうが長い目でみたら、日本にとって、京都市にとっても大事なことだと思います。何もいわない、いえない子供たちが相手だからといって、大人(年寄り?)の勝手で行っていいわけがありません。

●・聚楽保育所でも、遠くから配慮の必要な子たちをうけ入れていますが、今後、民営化されると、より、特別な配慮が必要な子たちの入所がきびしくなります。実際、民営と市営ではうけ入れ等にも差があり、保育所もより専門性、配慮等考えるべきです。この現状をどう思われますか。また、ユニバーサルデザイン、インクルーシブについてのお考えもおきかせ下さい。
・保護者の意見をきかず、一方的に話を進めるのは、問題です。意見を聞く気があるのですか??
・たとえ一部の子どもの、一部のときであっても、市営→民営にかわるときに職員がすべて去っていくときのこどもの気持ちがわかりますか?大人にとっては、簡単なことですが、大好きな先生が大人の意図で去っていく非情で考えてください。

●様々な不安があるなかで、たった1度の説明だけでは納得いくものではありません。勤続年数の事も理由に挙げられるでしたら、親としては経験が長い方がいると安心できる部分があります。
今回の施策は、実際に保育の現場で見て感じて、また現場からの意見もしっかりとふまえたものなのでしょうか?
一部の都合だけで決められ進められている感があるので到底納得できるものではありません!!

聚楽保育所 民間移管(民営化) 反対
 聚楽保育所は、保護者会交流により、通う子供たち、預ける保護者達、働く先生方により、硬い絆で結ばれています。
 これまでも市が放置してきた、各クラスの壁やホール、遊具等、補修を行ってきました。
それも、保護者からの呼びかけにより、沢山の保護者やOBまでもが集まり、先生方と一緒に聚楽保育所のために、明るく過ごしやすい環境作りをしてきました。
 何故、それ程の思い入れがある保育所を、民間移管されなくては、いけないのか?
 市は何を見てきたのか?納得できません。
 民間移管後 2013年度卒所記念 タイムカプセルは、どうして頂けるのでしょうか?
 聚楽保育所 親父会 ××××[※個人名のため4字伏字]

●今と同じ状況を維持できると考えているのかどうか意見をききたいです。子供たちは大人よりももっと感受性が豊かで、精神的にも不安定です。親以上に一緒にいる時間が長い保育士に信頼を寄せるのは当然です。民間になったときに、今と同じように子供たちの心のケアをしっかりとできる自信があるのかどうか。紙面上だけで考え、経済的な理由で民間にするというのなら、実際に京都市の職員全て(今回の件に関わる)が、現場に行き、子供たちや保育士の現状を把握し、かつ、今保育士たちがしていることをきちんと体験してから物を言って欲しい。現場を知らない者が何を言っても無責任な発言にしか思えない。信頼している保育士が近くからいなくなって、子供たちが精神的にまいってしまったとき、京都市はどう責任をとるつもりなのか。
今おられる保育士の方々が、子供たちにしてくれている心のケアをして、子供たちに寄りそって、一緒に成長しようとしてくれている気持ちを京都市は理解しているのか。
自分の時間を犠牲にしてでも、子供たちのために、と頑張ってくれている今の保育士たちをとても尊敬しています。
民間になって、若い何もわからない責任感もない保育士に子供たちを信頼してあずけることなんてできない。
何事においても人間と人間の付き合いは信頼できることが全てではないのか。そこをどう考えているのか知りたい。

●・現在の保育の質(早朝・延長保育、障害やアレルギーの子への対応、土曜日も平日同様の保育、保育士の数)などは保証されるのか。3年間は保証とあるが、4年後、5年後は延長保育はしません(18:00まで)などでは、入ってしまった子どもはどうしたらいいのか。
・移管先の保育所はどのように決まるのか。(点数化すると聞いているが、その点数の決め方は?)
・在所児の保護者が、移管先の施設決定時に対して意見を言える場はあるのか。
・意見・質問に対して回答は、文章ではなく再度説明会を行ってほしい。

●民間の保育所でたて続けに子供の命にかかわる事故がおきています。
京都市は指導をしているだけで、改善を強制しているわけではありません。
民間に市営を合わせるのではなく、市営レベルまで民間に合わさせる方が当然だと思います。命の軽視をしている現状で民営化と言われても不安しかありません。

●子供と保護者にとってのメリットが一つもないと思いますが、どのようなメリットがあるのですか?

●現在の保育環境(保育の質、保育時間など)が保証されないままの移管は大きな問題。
市の姿勢はあまりにも無責任である。そもそも民営化決定後の説明会というのが理解出来ない。保育は市、保育の現場、保護者の協力の下に成り立つのであって、今回の話は、現場、保護者を無視したものと言わざるを得ない。
市の現状、保護者側の保育に求める声をそれぞれ出しあい、妥協点を模索していくべきだ。保護者として市に協力しないと言っていないのに、市は、家庭の声を聞く機会を設けてこなかった。民営化のプロセスがあまりにも不透明であり、しっかりとしたプラン、そして移管後のケアも含めた長期的な計画を示して欲しい。

●説明も期間も少なすぎる。民間移管するなら入る時に説明すべき。

聚楽保育所を選んで入所しました。途中で変わるなんてありえません。移管後の保育をされる法人もまだ決まっていない状況で移管決定しますなんて一方的です。
移管反対です。移管された保育所のその後の実態も教えてほしい。移管された保護者の方の移管後のお話も聴きたい。子供と保護者の気持ちも考えて、納得するまで急がずにすすめてほしい。

●以前、民間の保育園に子どもが通っていたが、3ヶ月でやめました。民間はベテランの保育士はあらず、20〜30代の若い保育士ばかりでした。大切な子どもを預けるには、若い保育士だけでは力不足を感じ、とても不安でした。市営保育園は、あらゆる年代の保育士参加、それぞれの個性を活かし働いてくれています。年配の保育士さんには経験豊富なため、安心感があります。
子どもを保育園に預ける理由には、個人によって様々だと思います。
親の病気や介護、虐待、障害、仕事など、それぞれの事情があって子どもを預けています。
市営の保育所だから、子どもを安心して預けておられる親御さんは大勢います。
経費削減が民営化になる理由とするなら、全く納得がいきません。上記のような事情があったとしても、幼い子どもと、その家族を守るためにも、市営保育所の存続を願っております。

●まず、この案を見た時に、「京都市は何て、子育てのしにくい市なんだろう。」と思いました。内容の薄さ、子育てというもの、子供というものを全く分かっていない人が作った案なのでは?と思うほどです。
 民営化によって何のメリットがあるのでしょう?1番は京都市の負担を減らすため、責任を減らすためとしか思えません。子供にはメリットなんて1つもありません。親にもです。民営化して課題が残っている、問題が発生していることを調査し、問題を全て解決できてから次の民営化を考えていく、そして親たちにアンケートをとって、それを1つ1つ反映してもらえるような説明会なら分かります。でもそれが全く不十分であり、実際に頭蓋骨を骨折させるような事故、プールで溺死するような事故が起こり、げんに人の命に影響が出ています。はっきりいって、子供は自分以上に大切な宝物です。それを、不十分で保育の経験がなかったりする先生しかいないところに預けるくらいなら、仕事をやめて、家で自分でみていたいと思います。ベテランの先生達がいたから、子供は安心して通えるようになり、親も安心して預けられます。若い先生や新しい先生も、ベテランの先生方からたくさん吸収し、良い先生達になっていくのだと思います。市がやろうとしている事は、安心して子育てする環境をとり上げ、ますますますます少子化に結びついて行くと思います。お年寄りには優しく、子供や小さいものには厳しい世の中です。人件費のことを考えるなら、ずっと座ってばかりの市の事務職の方々から削ったらどうなのか!市長にもがっかりです。
 障害やアレルギーを持っている子を分けるというのも、全然納得できません。
 皆が一緒に育つことができるから、子供はハンディキャップをもっている子にも優しい心を持ち、手を差しのべることができるのでは?そんな分けてばかりいて、小学校になって初めて会う事になったら、“いじめ”だって増えるんじゃないですか?
 市長さんや、市の職員達は、こんな所に自分の大切な大切な子供を預けたいと思いますか?と聞いてみたいです。市の職員さん、子供の事に興味・関心を持って下さい。
① 今の先生達を皆絶対に変えない!
② 行事も1つ1つ大切に残す。
③ 移管先の法人を保護者にも選べる・意見をいえる。(プレゼン、移管先法人の各々の説明会の開催など)
④ 民営化して(民営化をもうしている所の)問題を徹底調査、保育士・保護者にアンケート調査をして問題が解決できる。
⑤ 市営を残す!
⑥ 現状の保育体制を変えない(食事の仕方、内容、遊びなど)
↑以上の条件が満たされなければ、民営化には絶対反対です。99%が反対なのに民営化を押し切ろうとする市にも落胆です。民意というものは反映されないという事なんだなと思いました。

●なぜ聚楽保育所が選ばれたのか?
移管対象、対象外の基準は何なのか?

●共働きをしているので安心できる保育士さんに子供を見てもらえるということを第一で預けているので、子供達が不安定な状態、まして事故がおきてからでは遅いので、ベテランの保育士さんが居る保育所を維持して欲しい。
 子供をただ預けるのではなく、子供達の成長を一緒に見てもらえる場でもあるので、しっかりと考えて頂きたいです。

●・「保育士が早く退職した方が良い」という施策の根拠がわからない。(給与面だけ?) 
→これを堂々と言えることがおかしい。
・移管後、辞められた先生の本当の理由を知りたい。またそれを京都市はきちんと把握しているのか?

●経験豊かな保育士がたくさんおられる方が様々な困難な場面で的確な判断を冷静にしてくださると思います。
 ましてや、はじめて子育てをする親にとって経験豊かな保育士と話すことは、安心できるものです。
 現場には、必要な存在なのに、人件費のためだけにリストラするのは、理解できません。本当に、子どもたちとはたらきながら子育てする親のことを考えて欲しいです。

●前の保育園でも、入所の際にも(園を決める時も)何の一言もなく、入所してから数ヶ月で民営化の話でした。その時も、不十分な説明会でしたし、方針決定まで早急でした。
 そんな話し合いを前の保育園で市の方と保護者間でしていたのに、今回も同じ様な保護者への不十分な説明、早急な決定で話を進めるつもりですか?
 しかも、今回も入所の際、民営化の話、聞いていませんでした。
 入所途中で民営化になるなら、「入所前に、途中で民営化しますが、それを理解した上で入所希望してください」とか、事前に一言あるべきです。
 入所途中の民営化は園を選ぶ上で選考すべき項目に値すると思います。
 前の園でも保護者から同じ様な意見がでていたのに、全然考慮・参考にされないんですね。
 在園生(現0才児)が卒園するまで待つべきです!

●何のためにするのか、わかりません。
 ・子どものためになるのか?
 ・子どもたちにとって、どう良いことがあるのか?
 ・保護者に実質的に負担が増えるのでは?
 ・これをして、だれがメリットをうけるのか?
 ・市として、子育て・福祉に対して、どうしていくのか、どう考えるのか?
 ・心ある職員はどうなるのか?
 以上、納得できるまでは賛同できないですし、理解もできません。

●反対です!

●宗教等の問題はどう考えるのか、移管先の思想が合わない場合、転園をくり返すのか。
 偏りのない保育を受けさせたい。

●民間保育園の方が保育士が早く退職するから…と意味がわからない理由、意見だと思います。保育園というのは、保育がまず十品であり、慣れた経験豊富な先生方に保育をお願いするのが一番の保護者としての願い、今の世の中で託児所で問題が起きてる事件も聞くので、保護者としては100%安心して預けられる保育の先生(経験豊かで親も信頼できる)に限ると思います。京都市の考え方にまず問題ありです。
 何故?今の現状の保育のままではダメなのか?もっとわかりやすく誰もが理解できるまで説明していただきたいです。

京都市の予算の問題が主な理由だと理解していますが、それは本当にしかたない事で、では保育料をupして解決、としてもやはり問題があり、民営化はてっとりばやいのでしょう。待機児童についても民営化により、京都市としては待機児童ゼロと数字だけ解決ができる。本当に現場無視と感じます。
 しかたない、ですが、教育・福祉・医療は利益と別に守られるべきもので自治体としての機能を望みたいのですが、本当に残念です。しかたない、のでしょう。
 やり方には問題アリ、と思います。方向としてはしかたない、ですが、「この6年」保育所に入所する時に条件をみて申込みしています。民営化するなら6年後、H27年度入所者に6年後の民営化を説明して運営すべき、それなら誰も反対しないでしょう。移管先も、移管ありきで条件の悪い法人でも認めるのはないでしょうか。それも6年後なら納得した上で申込む人が入所するのだから問題なし。民営化はわかりましたが6年後にして下さい。

京都市の本当の目的はなんですか。
 人件費が安くなる、このコスト削減だけでしょうか??
 今回の方針案のメリット・デメリット、考え得る問題点全ての解決案、すべてを明確に一覧に示して下さい。

●方針案は素人には読みにくく、案そのものを渡されるだけでは理解できない。

●○市営から民間移管になった場合、母体はどの企業になるのですか?
 ○説明会には京都市の役人から説明があるのですか?
 ○このアンケートは極論すぎて、アンケートの意味をなしていないと思います。
 ○平均勤続年数が長かろうが短かろうが、民間の管理になった時点で京都市から職員の給料が払われるとはないのではないですか?
  本当に京都市が正式に民間移管の理由を人件費が安いからと言っているのですか?

●公務員だから職を失なう事がないという思いの先生もおられると思います。市営にいるから勤続年数が長いという考えは間違っていると思います。民間でも環境が整っている所は、長く勤務されています。
 第一に考えてもらいたいのは、子ども達への影響です。1人ひとりに合った対応を市営もきちんとしてもらいたいです。民間を見習う点もあると思います。
 家庭的な雰囲気といいながら、給食が10時台にスタートしているなど、矛盾している事もあります。民間と市営という区別なしに、どちらも良い点をとり入れ、京都市としてよりよい保育を行なえる方向にすすめていってほしいと思います。

●以前民間に入っていて、今は市営に入れてラッキーだと思うが、民間に比べて市営は恵まれすぎているので、同じ保育料でやっているのだから是正が必要。
 市営から削られる分民間にうわのせしてほしい。
 保育全体の予算を削るのは時代に逆光している。

●アンケートの内容が基本方針案に反対することを前提にされているため回答しにくい。また、、依頼文の内容についてもデメリットばかりが書かれており、メリットも同様に書くべきと思う。
 民間移管=保育の質が低下と断定されているが、京都市は市営よりも民間の方が圧倒的に多いはずであり、民間で働く方、又、入所している子ども・保護者に大変失礼であると思う。

●2012年3月7日の朱雀乳児保護者説明会では、保育士の平均勤続年数が短く(若い)ので人件費が市営より安いから移管する、というのが民間移管のおもな理由としてあげられていました。京都市がまとめたこの日の説明会の概要でも、「目指すべき保育が同じであるなら, コストの低い民間の方が良いのではないかということが,基本として市の考え方にある」と書かれています。平均勤続年数が長くなることは「高コスト」でよくないとお考えですか?なぜ民間の保育士さんが若くして辞めてしまわなくてもいいよう行政の責任で労働環境の整備をしないのですか?民間は「低コスト」のままで良いというのはおかしいと思います。

●保育園/所は歴史的に「女性の社会進出の進展」を支えてきたと言われます。そして保育士のほとんどが女性です。多くの保育士が勤続10年ほどでやめていくような職場環境であり続けていいのですか?民間移管は、民間保育園が「市営より早く女性がやめていく職場」であることを積極的に利用したものです。これは京都市男女共同参画計画の基本目標2「男女が共に安心して働き続けられる環境づくり」で課題だとしていたM字カーブ(結婚や出産、育児などを理由に仕事をやめざるを得ない女性が6割にのぼるという統計の曲線)問題の解消とはまるで正反対ではないですか。間違っていると思います。

●改訂案15pには「移管先法人の選定を行う際には,移管対象保育所に入所する保護者の意向を十分に踏まえることとし」とあります。しかし、「基本方針」の11pにも「移管先法人の選定を行う際には,移管対象保育所に入所する保護者の意向も十分に踏まえることとします」とありましたが、九条保育所の保護者会のアンケート結果が「回答者全員が移管反対」であっても、12年度第8回選定等委員会摘録18pで、京都市は、保護者の意向を「主観的」であり、「行政としての公平性を考えたときにバランスを欠ける」からと、移管先法人の審査基準からはずして考慮しないことにしましたので、少しも信用できません。

●「京都市社会福祉審議会福祉施策のあり方検討専門分科会」での審議では、全14回のうち、一度も当事者である保護者が意見表明する機会がありませんでしたが、それは保護者無視ではないですか?

●2010年に市が実施した保護者アンケートでは、「現状の市営保育所を比較的高く評価し、民間移管による職員や保育内容等の変化への不安が高く、民間移管に反対の意向を示しているものが多かった」と「京都市社会福祉審議会福祉施策のあり方検討専門分科会」の最終意見p18にありますが、なぜその結果を無視して民間移管を進めたのですか?

●方針案では今の市営が果たしている「役割」を部分的に機能強化して、各区に1つだけ専門的な保育施設として残すとあります。これでは民間も市営もどちらも「どんな子もわけへだてなく地域でいっしょに育つことができるユニバーサルな保育所」ではなくなります。市営でやっていることを民間でもできるようにすることが本来の公民格差の是正ではないでしょうか。障害児に対する保育士を配置基準の格差がある以上、移管によって現在入所している障害のある子の保育の質は低下することになります。

●方針案では、私立幼稚園の「認定こども園」化を意向する法人を想定して、移管先法人の応募条件を緩和しています。「基本方針」では、「すでに認可保育園を運営している社会福祉法人など」だけでしたが、改訂版案には「私立幼稚園を運営している学校法人など」も応募できるとあります。これでは保育園を運営していない法人にも移管できるということになります。これまで移管先選定等委員会や選定部会では、市営保育所の保育の質を継続できるかどうか「保育内容」を実地でも視察して評価していました。市営保育所の移管先としてふさわしいかどうかという視点での評価をしない選考はありえません。このような保育無視の改訂は絶対反対です。