元suzakuhogosyaの日記

旧京都市営朱雀乳児保育所の元保護者のブログ

保護者の同意・意向に対する選定委員会の酷い態度

保護者の同意・意向に対する選定委員会の態度がひどすぎる。

第8回選定委員会摘録(11頁〜)より
http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/cmsfiles/contents/0000132/132999/tekiroku.pdf

【大倉委員】
以前の委員会で,確か南区の保護者の方の意見聴取をされた際の委員会だと思いますが,私の方から,移管対象となる保育所において,その保護者がどれだけ民間移管に対して同意をしているかというのを1つの基準としてはどうかという提案をさせていただいたのですが,その点については今回の項目に盛り込まれていないのですが,どうなっているのでしょうか。
【事務局】
移管ということにつきましては,これまでも再三申し上げてきたところではございますが,社会福祉審議会の分科会での議論を経て策定しました基本方針に沿って進めているものでございます。
九条保育所からそういう御意見があるということは重々承知しているのでございますけれども,私どもとしましては移管ということについて必ずしも保護者の皆様の同意がなければ進められない,それが前提になるというふうには考えていないところでございまして,そういう意味から今回の選定基準等についての中には盛り込まれていないという考え方でございます。
【大倉委員】
以前,九条保育所のアンケートではほぼ100パーセントが反対,かなりの異常事態だと思うのですが,その保護者の方々をこれから説得して,移管を成功させていきたいのだと承諾をしてもらって,子どもさんや保護者の生活に影響の ないように進めて行くということはすごく難しいのではないかと思うのですが, その辺りについてはどの様にお考えでしょうか。
【事務局】
御指摘の部分は確かにあろうかと思います。
それで私共と致しましては,これから本市として決めていくわけでございますので,移管対象予定保育所となった保育所の保護者の皆様に対しましては,これは当然のことでございますけれども,丁寧な御説明と,あと今回乳児保育所の中でも一定の引継ぎ期間,共同保育,三者協議会の設置等,移管先法人,保護者と行政が円滑に行くようにという仕組作りに取り組もうということにしております。
当然,南区においても同じような考え方を取り入れていくことになるかと思いますので,そういった中で最大限保護者の皆様の御理解を得るべく努力をして参りたいと考えております。
【大倉委員】
必ずしも行政と保護者1人1人のニーズとかが一致するとは思わないですが, それにしても,例えば,各保育所の保護者にアンケートを取るなりして,比較的移管に対して前向きであるということは,移管を進めて行くに当たって,ある意味すごく大きな指標になると思います。そういう意味で私はそれを絶対条件にしてほしいということではなくて,そういったことを含めて項目に加えて,より移管がスムーズに行くのはどこなのか,かつ,その地域のニーズに応えて行けるようなところはどうなのか。そういう選び方というのはあり得ないのかなと,そういう質問なのですが。
【事務局】
そういう保護者の皆様の御意向という,少し語弊があるのかも分かりませんが,ある意味主観的な部分というものを,1つの保育所を民間保育園に移管をするという大変な事業を進めて行くうえで,言い方は失礼かもしれませんが,そういう主観の部分を結論の中に盛り込んでいくということが果たして行政としての公平性であるとかを考えたときに,ややバランスを欠いた結果になるのではないのかと考えるところでございます。
【大倉委員】
そうしますと,保護者の方が例え全員反対であっても行政としては確固たる意思の下に保育所を移管するのだという姿勢であるというのは,何となく分かりましたが,その根拠はどこにあるのでしょうか。今回こういった選定基準の項目が立てられていますが,保護者の同意というのは必ずしも重要ではない,そうではなくて行政として大切なことが,やらなければならないことがあるということかと思ったんですが,その辺りのバックボーンにある考え方というのはどういったことなのでしょうか。
【事務局】
保護者の方の御意見を全く無視をするとか,ないがしろにするつもりは毛頭ございません。実際の保育所を御利用頂いている方の御意見,これはもう最大限お聞きしなければならないと思います。移管ということに関してのバックボーンということになりますと,繰り返しの話になってしまいますが,14回にわたる社会福祉審議会の分科会における議論の中で策定された基本方針,これに 沿って行政としての方針を進めて行く。これが最大のバックボーンになろうかと考えております。
【安保委員長】
よろしいでしょうか。ここで南区の市営保育所の保護者の方の御意見もお伺いしましたけれども,各保育所によって保護者会の実情とか,そのときの意見集約の状態等が違っていて,ここに保護者の方が代表として来られるのもなかなか難しい保育所もあった状況ですので,そういうところで各保育所の状況が違うということと,今回の選定基準に保護者の同意が多い方を入れるという基準を入れないことは,保護者の御意見を無視するというわけではなく,基準の中には入れないというだけでして,今後いろいろ理解をしていただくということとはまた別のことだと考えております。
ですので,この委員会としては,審議会の御意見で3乳児保育所というのは 決まっておりまして,それで次の移管先を選ぶ基準を作ったところなのですが,この南区に関しては,どこの市営保育所にするかという選定基準のところで,この委員会で基準と考え方を作っていますので,今後この基準に基づいて京都市が選定された時には,この間の保護者の方々の御意見を踏まえてですね,より丁寧で,非常に分かりにくかったということもおっしゃっていましたので, 保護者の方に分かりやすく,保護者の方の来やすい時間帯や場所等も考えて頂いて説明を尽くして頂くというふうな形で御意見を申し上げるということでいかがでしょうか。選定された時には,そういう形でより丁寧に,選定された市営保育所に関しては説明していただくということでお願いしたいと思います。 そうしましたら選定基準の1,2,3,それから考え方の(1),(2),(3)の所で3の年度途中入所に関しては,これに「定員充足率」,「受入れキャパ」 ということをいれていただくという形で訂正をしていただいて,3ページの比較の所についてもこの形で確認するということで確定してよろしいでしょうか。
【渡辺委員】
それで結構です。
【安保委員長】
それでは確定したいと思います。
最終的に挿入させて頂いた文言については,もう一度私の方で確認させていただいて,確定したものについては事務局から皆様に送付することにしていた だきたいと思います。
それでは,基準と考え方については確定させていただいて,その他のことで南区の移管関係で,保護者の皆さまに丁寧に御説明していただくということ以外に何か御意見がございますでしょうか。