元suzakuhogosyaの日記

旧京都市営朱雀乳児保育所の元保護者のブログ

朱雀乳児保育所の保護者のブログはじめました。

 みなさま、はじめまして。
 京都市営朱雀乳児保育所の保護者のブログをはじめました。

 現在、京都市は、財政難を理由し、市議会での審議もなく、市営の朱雀・船岡・室町の3乳児保育所と、南区の九条保育所吉祥院保育所の民営化(民間移管)を進めています。保護者はこれまでどおりの保育を続けてほしいと訴えてきましたが、京都市は勝手に保育所を二束三文で売りに出し、先日、朱雀乳児保育所と室町乳児保育所の買い手候補まで決めてしまいました。

 保育内容の審査もせずに、朱雀には0歳児保育をしていない民間園を、室町には選定委員が「移管先の候補にはふさわしくない」というような民間園を、それぞれ移管先候補に京都市は選びました。保護者として許すことができません。

 そもそも保育所の民営化は、保育環境の変化や混乱による乳幼児の心身への影響が大きく、これまで各地で訴訟も相次いでいます。

 民営化の方針を決めた京都市社会福祉審議会では、現在全体の1割しかない市営保育所を将来的には各区に一つにまで減らし、そこに障害児や貧困家庭の子どもなどを集めればいいという発言までなされていました。
 わけへだてなく保育を保障してきた市営保育所を選別と収容の場に変えることは、保育施策全体の問題であり、これまで民間園であった障害や重いアレルギーのある子どもなどの選別的な入所拒否をより拡大させることにつながります。

 また、財政難を理由にしていますが、移管の対象とされた朱雀など3乳児保育所の移管によて削減できると想定される経費は年間1億2千万円と言われ、一日で4億8千万円を使う京都マラソンと比べて、費用対効果の点で疑問があります。
 2012年3月の保護者への説明会では、市の保育課の職員から「民間保育園は市営保育所に比べて若い保育士が多いので、人件費が安いので民間移管をする」という説明を受けました。なぜ民間保育園では保育士さんが長く働けないのでしょうか。長く働けるような手立てを講じるのが行政の責任なのではないでしょうか。話が転倒していると思います。

 京都市は、乳幼児保育を軽視し、保護者の不安を無視しています。このブログでは、保護者の立場から市営保育所の民営化(民間移管)に対する声や資料などを載せていくつもりです。

 どうぞみなさまのご注目とご協力をよろしくお願いします。